低線量肺がんCT検診

低線量肺がんCT検診

肺がんについて

肺がんとは

日本人の死因の第1位はがんですが、その中でも肺がんによる死亡者数が最も高いです。
肺がんは進行してしまうと治癒が困難になるため、なるべく早期に発見する努力が求められています。 一般的な肺がん検診では胸部レントゲン検査が行われますが、非常に早期の肺がんではレントゲンや痰の検査で検出することは困難です。
そのため、CT検査によりミリ単位での肺の評価を行い、早期の肺がんを検出し、治癒へ導く努力がされています。

肺がんの原因は?

肺がんは、肺細胞の遺伝子に傷がつくことで発生します。 細胞に傷をつける原因は様々ですが、最大の原因としてたばこの影響が指摘されます。
たばこを吸うと肺がんにかかるリスクが、男性は約4.8倍、女性は約3.9倍に増加します。
喫煙年数や喫煙本数が多いほどリスクが高くなり、禁煙を続けるほどリスクは徐々に低下していきます。
また、受動喫煙によっても肺がんのリスクは約1.3倍に増加します。 非喫煙者でも肺がんの原因として決して見過ごすことはできません。
その他の原因として、アルミニウムやヒ素、アスベストなどを吸引または浴びることも肺がんのリスクを高めます。

肺がんの症状

肺がんに必ず見られる症状はありません。
最も多いのは、長引く咳や痰など、風邪でも見られる症状です。 転移した肺がんでは、以下の症状が見られることがあります。

  • ふらつき
  • 背中や腰の痛み
  • 声のかすれ
  • 疲れや体重減少など

低線量CTとは

低線量CT検査は被ばく線量が通常のCT検査の約1/10、約1mSv(ミリシーベルト)程度です。
これは、日本人が1年間に自然放射線を受ける量(平均2.1mSv)の約1/2であり、健康被害がないことがわかっています。
およそ胃がん検診のバリウム検査と同じ程度の被ばく線量です。

低線量肺がんCT検診の有効性

低線量肺がんCT検診は、特に肺がんの早期発見に非常に有効です。
肺がんは初期段階で症状がほとんど現れないため、早期に発見することが治療成功の鍵を握ります。
低線量CT検診により、肺の小さな結節や異常を早期に検出することが可能となり、これが治療計画と予後の改善に直結します。
多くの研究により、定期的な低線量肺がんCT検診は肺がん死亡率を低減する効果があることが示されています。

低線量肺がんCT検診を受けると良い人

喫煙の習慣がある

肺がんを発症した人のうち、男性で30%、女性で5%は喫煙が原因だと考えられています。たばこの煙には約70種類の発がん性物質が含まれています。
特に、50歳以上で喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上の人はリスクが高いため、注意が必要です。

三親等以内にがん患者がいる場合

喫煙だけでなく、三親等以内にがん患者がいる場合も、がん発症のリスクが高くなります。
がんは遺伝子変異によって発症するとされており、家族からの遺伝で「遺伝子変異しやすい構造」になっていることも一因と考えられています。

痰や咳、胸痛が1カ月以上続く

肺がんの症状の一つに、痰や咳、胸痛が1カ月以上続くことがあります。
咳や痰は珍しいものではないため、軽く見られがちですが、症状が続く場合、肺がんなどの病気の可能性も考えられます。
さらに、肺がんが進行すると、安静時でも息苦しさを感じたり、動悸がしたりすることがあります。その場合、早急に病院を受診しましょう。

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